バボラのテニスラケットの特徴と評判

スポーツのブランドの人気というものは時代によって移り変わりの激しいものです。歴史が浅いものの価格やファッション性で勝負を仕掛けているブランドもありますし、歴史とネームバリューがある老舗のブランドもあります。硬式テニスの世界でも多くの有名ブランドが存在しますが、硬式テニスのラケットのブランドとして最も歴史が古いと言われているのが1875年創業のバボラです。今回はそのバボラのテニス用品について基本的な知識を調べてみましょう。

深い歴史と共に

テニス用具メーカーとして歴史の深いバボラですが、興味深いことに同メーカーはもともと楽器の弦を製造する会社としてその歩みを始めたようです。そのように楽器の弦を作っていた技術が後に硬式テニスのガットに使用するストリングの開発につながったというわけです。そこから徐々にテニス用具に関する事業を展開し始めます。ですからストリングのメーカーというイメージが強く、ラケットそのもののメーカーとしては比較的新しいブランドというイメージを持っている人も多いです。実際にテニスラケットの発売を始めたのは1994年となっています。

その後まもなくバボラの製品を用いていた選手が世界ランキング1位を達成したこともありバボラの製品の人気も高まりました。その後もたくさんのトッププロからバボラの製品は愛用され2011年のグランドスラムタイトルの半分以上を同ブランドの契約選手が占めると言う状態になりました。多くの有名選手が愛用していると、そうした選手たちに憧れるアマチュアプレーヤーやジュニアプレイヤーたちが同じブランドのラケットを使用したがる事は想像に難くありません。

ストリングメーカーとしての実力

現在でもラケット本体は別のブランドのものを使用していても、ストリングはバボラのものを使用しているというプレーヤーは少なくありません。バボラのストリングの特徴の1つはウーファーシステムと言うものです。このシステムはボールが当たった瞬間、ラケットとストリングが滑車する仕組みになっています。ボールのインパクトの時にストリング全体が自由に動いてくれるのでラケットの本来の性能が高まるという事のようです。本来ストリングメーカーとして有名だっただけあり、打感の良さには定評があります。やはり早くから硬式テニス用具やストリングの販売を手がけていただけあって、本格的にラケット本体の販売を始めた後もすぐに使用し始めた人が多かったようです。

多くのトッププロに愛用されているこのブランドですが、打感の良さに加えてドライブスピンが非常にかけやすいタイプのモデルもあり、安定してラリーを展開したいというタイプのプレーヤーにオススメしたいモデルとなっています。その他にもスピンがとてもかかりやすくなっていて重量の軽いストロークしやすいモデルなどもあります。もちろん試しにストリングだけをバボラのものに替えてみるというのも良い方法です。ストリングだけ替えてもこれだけ打感が変わるのかということを体験してみるのはいかがでしょうか。

優等生という評価

実際にストリングだけを使用している人も含め、多くの人がバボラというメーカーの製品に関して使いやすく打感が良いという印象を抱いているようです。男女問わず、さらにはジュニアでも使いやすい製品が多くカラーリングもおしゃれなものが多く人気となっています。どんな人にも扱いやすい優等生なラケットと言えるかもしれません。

重量はどうやって選ぶ？

初心者の段階を抜けた中級者プレーヤーであればフレームの重量を、男性であれば280グラム未満、女性であれば260グラム未満のもので選んでも良いかもしれません。さらにしっかりとラケットを振れるようになってきて力がついてきた中級者であればフェース面が105平方インチ未満の製品にすることによって自分の力でショットをコントロールしやすくなるかもしれません。

上級者になると製品の各部に対して各自のこだわりが出てくると思いますので、完全に自分の好みに合ったものを選ぶようにしたいものです。フェース面の大きさからストリングのパターン、そしてフレームの総重量はもちろんフレームバランスやグリップサイズ、さらにはフレームの硬さまでこだわっている人が多いようです。どんなスポーツでも用具マニアのような人がいますが、自分の好きなスポーツの道具をとことんこだわり抜いて、自分だけのアイテムを手に入れるというのもスポーツの醍醐味ではないでしょうか。

老舗ブランドでトップブランド

硬式テニスのラケットの中でも会社としては非常に古い歴史を持つバボラですが、ストリングメーカーとして培った打感の良さはぜひ皆さんに試していただきたい部分です。最初はストリングだけを試してみて気に入ったならラケット本体もバボラのものを試してみるのはいかがでしょうか。硬式テニスの製品はブランドも様々ありますが、本当に自分の体の一部のように扱える1本を手に入れることが大切といえます。